【移動】『諦めない女たち』の書籍を出版することになった思い

どんな思いで仕事をしていますか? 

皆さんはどんな気持ちで毎日を送っているでしょうか
どんな思いで仕事をしていらっしゃるでしょうか。
私のこれまでの人生は、仕事を切り離しては考えられませんでした。それは、自分自身の選択と言ってしまえばそれまでですが、殆どの方は独身時代も、結婚後も、何らかの形で仕事を続けていると思います。

私が育った昭和の時代は、まだまだ女性は嫁ぐもの。結婚して子どもを育ててこそ女性はしあわせなんだと言われて育ちました。ある意味、選択肢はない状態だと言ってもいいかも知れません。私の場合はあまり親の言うことを聞く良い子供ではなかったので、結婚はしたものの、子どもを育てることにあまり興味がなく、仕事をつづけていましたが、そんな結婚生活はギクシャクしてしまうもので、結局子供を設ける事もなく離婚となった最初の結婚でした。

二度目の結婚で子供を授かりますが、今思えばある出来事(話の趣旨がずれるので、ここでは割愛します)があって出産できたことは、結果的に、今の仕事にもつながっていて、親に言われて来た「結婚しなければ女性は幸せではない」という親の言いたかったこととは大分真意が違いますが、確かに結婚と離婚、子育ての経験は今の仕事に役立っているということになります。昭和な時代の考え方が正しいか間違っているかということではなく、私が思うのは、自分がどんな時代を生きたとしても、今を見て自分を決めていくことがとても大切だと考えています。世の中のせいにしていたのでは、一向に自分らしく働けない、生きれないということを実感しています。

私達は仕事をする中で、人間関係やお金の問題や、様々な事によるストレスで疲弊し、自分が今いる現在地が分からなくなり、そのため自分でカーナビをセットすることが出来なくなります。何のために働くのかが、何のために生きているのか、という疑問に変化してしまうこともあるでしょう。そのくらい、人生で仕事は大きなウエイトをしめているのではないでしょうか。

働くことは生きること

一日の大半の時間を仕事に費やしている現状、仕事に充実感を感じられないととても辛い人生になります。例えばパートで働いたとしても、そこに自分の目標や喜びを見出せるとパートの仕事から、引き抜かれて正業を得ることもあります。実際に私の知り合いで、コンビニで働いてた彼女が外資系の保険会社に引き抜かれ、今ではパート収入の10倍以上を稼ぎだしています。彼女がなぜ引き抜かれたかと言うと、勤めていたコンビニの周りは会社が沢山あり、タバコを買いに来る人が多かったそうですが、彼女はタバコを吸う人か吸わない人かを嗅ぎ分け(Yシャツのポケットを見ていたそうです)タバコを吸う人がコーヒーを買った時、必ず「タバコは大丈夫ですか?」と声をかけていた。もちろんそうすると売れちゃうわけです。
なんならタバコの後のガムも売る。そんな風にしていつも笑顔でいる彼女を見ていた外資系保険会社の支社長の方が直々にスカウトに来たそうです。働くということで、多くの人が喜びをもらい、それに対して対価としてお金を支払う。これは正しく気持ちの良いお金の流れです。あなたが仕事をすることで、誰かが喜びを得る。そしてあなたはお金を頂く。
私達は働くことで、自分の強みや弱み、好み、様々なことを知ることも出来ます。そして人とのわりの中で磨かれていく。それこそが生きることだと思うのです。

諦めない女たち

イキイキとして見える働く女性を羨ましく思った経験は誰にもあると思います。私も仕事をしながらいつもそういう人達を眺めていました。なんとなく下から上を見上げるような感じで憧れていた気持ちを今でも覚えています。
しかし、自分が経験を積んで、お金も稼げるようになった時どうかというと、水から上は白鳥を演じ、水の下では必死に足を動かして泳いでいる。いつしか、優雅に見せている鎧を脱ぎ、水面下で足をバタバタ動かさずに働きたいと思うようになりました。
本書の出版を決めた理由は、今イキイキと働いている女性達もいろいろな苦難な時代を過ごして今がありますし、決して最初から優雅だったわけでもパワフルだったわけでもないということを知って頂いたら、今現在変化を恐れている女性達の力になるのではと思ったからです。同時に、頑張ってきた女性達を紹介したいという気持ちも大いにあります。輝いている女性達の輝きは、決してキラキラしているという事はなく、輝かない輝きを放っている方もいます。自分の人生をしっかり決めて生きている。又はそうなりたいと今道の途中を楽しんでいる。
彼女たちが仕事を継続して良い人生を送れている理由は、諦めなかっただけです。諦めなかったから今がある。生きていれば、仕事以外にもたくさんの問題が勃発します。プライベートは良くも悪くも仕事に影響しますし、仕事もプライベートに影響します。どちらが大事かなど決めることは出来ないでしょう。そんな時諦めない女たちはどうしていたのでしょう。

私の場合は、とても苦手でしたが時には人を頼るということを働きながら学びました。簡単なことに思えますが、頭を下げて人に頼むというのは、プライドがどうのこうのではなく、相手の事を思うと出来ないものです。しかし、働いていると皆同ような状況なんだと分かるようになりました。自分に余裕がある時は手助けをする。余裕がなければ手を借りる。そういう持ちつ持たれつという関係を気づくことも仕事をしていたから学べたことだと思っています。諦めないおんな達は助け合うことも出来るようになっていくのです。

これからの時代を諦めずに働くために

仕事を充実させている人達は、周りの人達に感謝している人が多いです。なぜなら、ビジネスパートナーも友達も家族も、全ての人達がいて、自分の今があることを理解しているからです。何が欠けても自分は上手くいかなかったと思うのです。つまり、諦めない女たちには感謝があるように思います。そして仕事をしていると世の中の変化を敏感に感じるものですが、これからの未来を諦めずに仕事をして豊かに明るく生きていくためには、安心できる安全な信頼関係を築けるコミュニティー(つながり)が必要だとひしひしと感じます。少し前までは力があるところの下にいればなんとかなった。又は自分がパワーで上にのし上がることも出来た。ですが、今上下の関係に人々は興味を抱かなくなりました。それよりも、フラットに何か共感できるつながりを求めている。私達がビジネスをする上でも、一人では自分の力の半分も出せないですが、複数人になるとやっと1倍、そこで信頼関係が出来エネルギーが上がって来ると2倍も3倍も皆の力が高まって来る。仲良しグループではなく、一人一人がちゃんと自立して自分が良くなっていくためのコミュニティーは結果的に皆が良くなる。これからはそれしか生き延びる道はないのではと思う位です。そして、「諦めない女たち」というタイトルで出版し、Webサイトでも紹介し、コミュニティーを作り育てる、皆んなでよくなるという女達の舞台を作りました。

あなたも信じて欲しい

諦めない女たちは、現在、仕事に悩みがある方、又は起業の為に一歩足が前に出ない方も是非感じて欲しいことがあります。それは、最初は皆出来ない事ばかりでしたし、失敗も沢山してきているのです。でもただ一つしなかったことが、諦めなかったこと。それだけです。

一人で悶々と考えるより、本当にやりたいこと、なりたい自分をしっかり決めて、行動してください。結婚して子どもを育てていたって、仕事はできます。仲間がいれば、家族との調和のとり方や、困った時の対処の例も、生の情報がそこにあります。誰かが助けてくれるのを待つのではなく、皆の経験を参考に自分がカーナビのセットをし直すのです。その繰り返し。
どんなことも、そうやって解決して前に進んで行くと、小さな自信を積み上げながら歩いていくので、気が付いたら自信満々!なんてこともあるでしょう。自分の力を育てられると信じてください。元々あなたは出来るのです。今もし力が出ないとしたら、やりたくないことをやっているかも知れないですし、もしかすると合わない人達の中で頑張っているかも知れないですね。もし、私も頑張りたいと少しでも気持ちが湧いてきたら、その声をちゃんと聞いてあげてください。
自分を大切にしてほしいです。私達に出来たことは「諦めなかった」それだけです。