価値観が変化している
私が若かった頃の日本は、まだまだ
成長=経済面の充実=幸せな人生
という図式が全体にあって、もっと以前には歴史的にも大変な時代だったので、そこから抜け出し、とにかくお金を稼げる人や社会を目指して来た。
若い方は分からないかも知れないですが、
- お金を稼げる人がすごい人で正しい人
- 将来の為にお金を節約して、お金の為に働けば未来は安心
こんな感じの思い込みをほぼ全員が持っていたと思います。
でも、それは幻だった…と確信に近い感じで理解したのが、パンデミック後でした。
そんな時代を頑張って生きて、
お金を稼ぐことにフォーカスして生きて来た時期、
人の価値さえもお金が有るなしで判断してしまう社会は「生きにくい」と感じながら、
その流れは止まることなく流れて来たのだと思います。
お金は魅力的なもの。
確かにお金が有れば出来ることは増えます。
ですが、働くという事に関してのみんなの価値観は、以前のそれとは全く違って来ているという時代の波を感じます。
コロナ前とコロナ後
逆に今は、以前の価値観で仕事をしていると仕事での喜びを感じなかったり、受け入れてもらえないということもある。
この数年は、一気にそういった仕事や働く事に対する価値が変化して来ました。
「何のために働くんだろう」と皆が考えるようになった。
この問いに正解も不正解も存在しないのですが、ここに1つのデーターがあります。
平成30年の内閣府のデーターによると
- 収入を得るため … 84.6%
- 仕事を通して達成感や生き甲斐を得るため … 15.8%
- 自分の能力を発揮するため … 15.7%
- 働くのがあたりまえだから … 14.8%
- 人の役に立つため … 13.6%
- 社会的な地位を得るため … 7%
- 親や兄弟を養うため … 4.6%
- その他 … 1.3%
アンケートに対して2つ迄答えられるという条件なので、収入を得るためがダントツの84.6%になるのは納得がいきます。
私がこれを見て、希望を持ったのは、
「仕事を通して達成感や生き甲斐を得るため」
「自分の能力を発揮するため」
「人の役に立つため」
というのがある程度の数字を出していること。
平成30年というと、パンデミック前ですから、今だとだいぶ変わってしまうかも知れませんが、もしかすると、今の方がお金の為にという数字は少なくなるかも知れませんね。
パンデミック後、私達の生活は一変しました。
強制的に人に会えなくなり、これからの仕事のスタイルを考え直し、どうやって利益を出していけばいいのか戦略も戦術も見直す中で、
「自分はなんのために働いているんだろう」ということを考えると、
「お金は必要だけど、そのためだけに働いているのではない」
「もっと仕事で自分を充実させたい」
「誰かの役に立つ仕事がしたい」
というような自分にとっての仕事という価値を改めて見出した人も多いはずです。
アンケートにもあるように、「収入を得るため」という答えは、
人に迷惑をかけず、自分の生活において経済面で自立することを考えれば当然です。
ですが、働く理由はお金のためではなく、もっと好きな事で生きていきたいと自分は望んでいるんだと考えるようになった人が増えたのは、素敵なことですよね。
働くことは生きること
私は、働くことは生きることだと考えています。
何のために働くかは皆それぞれ違っていい。例えば子育てだって立派な仕事です。
ですがビジネスの場合、何のために働くかの軸を持っていると、困難を楽しむことさえできるものです。
私は今まで仕事をしてきた中で、スキルだけでなく、人間関係や、時には愛についても、とにかく多くを学んできました。
それは、パソコンを使った仕事であっても、ビジネスとは人と人とが繋がって、ゼロから何かを作りあげるものだからではないでしょうか。
自分のビジネスの周りには、必ず人がいるのです。
ビジネスを通しても、人との繋がりが、
諦めずに続けていく力になると思うのです。
そのために、何のために働くのかの答えを軸として持つことは大切です。